音楽を愛してくださる皆様へ Creators To Consumers [c2c:はじめの一歩]

Event Report06

ライブ写真

 私的録音録画補償金制度の大切さを訴える「第6回c2c:はじめの一歩・音楽の絆〜ライブ〜」は、11月8日(木)マルキューブ(丸ビル1Fイベント広場)で開催されました。

ライブ写真 3月にc2cがスタートした頃は、まだ芽吹いたばかりだった丸の内の街路樹もすっかり色づき、季節の移り変わりを感じさせるようになりました。今回の出演は「愛は勝つ」の大ヒットでお馴染みのシンガー・ソングライターKAN。この日、整理券を手に入れようとファンが集まり始めたのは、なんと早朝の7:30。ステージのセッティングが始まった15:00過ぎには、200名近い人々が広場に列を作りました。リハーサルでKANがステージに登場したのは16:00。大勢のファンに囲まれて「この感じでリハーサルって、微妙ですよね」と、やや戸惑った様子でしたが、すぐに「18:00からは2部ということで、これから1部を始めます」と、時折機材を確認しながら歌う姿からは、まじめな人柄がにじみ出ます。

ライブ写真 数多くの人々が広場を埋めた定刻の18:00には、お馴染みとなった松武秀樹運営委員の紹介で再びKANがステージに登場。グランドピアノの弾き語りで、1曲目にTBS「ドラマ30銭湯の娘」の主題曲にもなった「カレーライス」でスタート。家族愛をテーマにしたドラマに相応しい、温かみのある歌声が会場に広がります。2曲目は「50年後も」。11月28日発売のベストアルバム「IDEAS〜the very best of KAN」に、再レコーディングして収められた思い入れのある曲。3曲目は「牛乳のんでギュー」。ご本人によれば身長の低い男性をテーマにしたブルースだということ。4曲目の「東京ライフ」、5曲目の「まゆみ」はファンには懐かしい初期の作品。2002年から2年半パリ・エコールノルマル音楽院で、クラシックを勉強し直したというだけに、ピアノの響きにも厚みが加わったように感じます。気が付くと3階のテラスまで鈴なりの人々が、熱心に聴き入っているというc2cが始まって以来の盛況ぶり。最後に歌ったのは「世界でいちばん好きな人」。これは昨年発売されたアルバム「遙かなるまわり道の向こうで」に収められたラブ・バラード。ギルバート・オサリバンを思わせる情感溢れる歌声が、しみじみとした余韻を残し、最後まで聴衆と真正面から向き合う姿勢が、幅広い年齢層の心を掴み続ける理由なのだろうと思わせられました。

 尚、「微妙なリハーサル」の様子は、KANオフィシャルウェブサイト(www.kimuraKAN.com)の金曜コラムに、写真付きで掲載されていますので、ご覧下さい。
(文中敬称略)

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